光通信技術「Li-Fi」
Li-Fiとは光を利用する無線通信技術で、Wi-Fiの100倍に相当する速度でデータ通信が可能と言われています。人の目で認識できない速度で点滅を繰り返すことで光を信号に変換しデータ送信を行う仕組みとなっています。
一般に普及しているWi-Fiは通信に電波を利用していますが同周波数帯に通信が集中すると電波干渉が起こり通信の遅延を引き起こすことがありますが、Li-Fiは電波の影響を受けないため電波障害の心配がありません。
Li-Fiは専用のLED電球を利用して通信を行います。そのためLED電球の光が届く箇所が通信可能範囲となります。壁は通過できないため壁で区切られていると各空間分のLED照明が必要になったりと制約はいくつかありますが、飛行機や病院など電波干渉問題でWi-Fiが使えないところで導入が見込まれます。また、光が壁を通過できないことで外部からの干渉ができずハッキングなど外部からのアクセスが難しくセキュリティ性に優れます。
2011年から運用に向け動き出した技術で2021年に規格が定まる予定となっています。